為你等 鄭秀文

台湾 飛蝶 1997.4発行

香港のSammiサミーチェンの北京語版アルバムです。僕の関心が香港より台湾に向いていていたことや、その外見がいまいち好みでなかったことから、なかなか買う機会がなかった鄭秀文のアルバムですが、これは一発で気に入ってしまいました。外見が好みではないと言っても、顔は文句なしに美人です、ただ髪型とか服装とかがちょっと違うかなと。このアルバムのジャケットも真っ赤っかの髪にピンクの頬、なにかおばさんっぽくて、鄭秀文の名前がなかったら買うのをためらっていたかもしれません。このアルバムが出た頃だったと思いますが、ダイヤルアップで海外の短波放送の様だったネットラジオを聞いていたとき、鄭秀文がゲストででていて、「北京語がだいぶ上手になって、前は酷かったのにね」と言われていました。僕にはよく分かりませんが、実際に酷かったようで、鄭秀文の曲で中国語の勉強をするのをためらってしまう発言でした。けど、このころ車通勤をしていたこともあって、毎日のように聴いて歌っていたのを思い出します。

「癡癡為你等」このアルバム最初の曲で、このCDをかけた時に最初に聞こえてくる曲です。初めてこの曲を聴いたとき鄭秀文ってこういう歌だったんだ、とちょっと意外に思いました。結構心の強そうな、それでいて包み込むような心地よさ。もっときゃんきゃんしたのを想像していただけに好い意味で予想外でした。

「承諾」ちょっとだけ中華風味のバラードです。なぜか船に乗って聴きたい気分になります。

「念念不忘」「どんなときでも あなたを思っている」そう言えばそんなこともあったなあと言う歌詞ですが、なぜかはまってしまいました。特に「私が何かする度に あなたを深く愛していく」「雨風に打たれた後も 私は何も変わっていない」と言う部分、気合いを込めて歌っていたような記憶が。

「捨不得你('97全新柔情版)」この曲が台湾での人気に火をつけた曲です。やっぱり好い曲だったんだなと思わせてくれますが、「へたくそな北京語」と言われていたバージョンと比べてどうなんでしょう?

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