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台湾鉄路千公里 宮脇俊三著(13) [台湾鉄路千公里 宮脇俊三著]

花蓮~台東 その1

花蓮まで来れば、まず太魯閣だろう。「とくに観光旅行をするつもりはない」宮脇氏も「太魯閣だけは見たいと思っていた。」ようだ。僕は、花蓮に1泊して2日目、取りあえず駅前のバスターミナルまでやってきて太魯閣までどうやっていくか考えていた。観光客らしき物が駅前でボーとしていたら当然観光タクシーのいいカモである。少し疲れていたこと、観光バスとかでなく自分のペースで見ていきたかったことなどから、その誘いに乗った。値段はたしか1500元だった。1僕が乗ったタクシーが相場からして高かったかどうかはわからない。パンフレットらしい物を見せてこれが正式な値段で、ここから割引しますと言われた。こういう交渉ことはにがてなのでそれでいいと言った。980年宮脇氏は900元で太魯閣観光のタクシーに乗っている。台湾ドルでいえば600元の値上がりだが日本円に直すと宮脇氏の900元は約5700円、ほとんど変わっていない。

太魯閣はすばらしかった。あまりにも有名な観光地で、観光客も少なくない。それでもこの大理石渓谷とここに道路を通した人の力と。タクシーを降りて旧道を暫く歩いてみたりしたが、ここは半日くらいでさっさと観光するところではないように思った。天祥につくと何か気が抜けた。対岸に祥徳寺の7重の塔が見える。タクシーの運ちゃんはあそこに行ってこいと言う。僕は少し歩いてみたが、そこまで登る気になれずすぐ引き替えした。しばらく休憩する気だったらしい運ちゃんはちょっと意外そうだったが、すぐ僕を乗せて走り出した。途中お決まりのように大理石工場と称する土産物屋に連れて行かれる。まあお菓子くらい買ってもいいかなと思っていたのだが、何を思ったのか売れ残りのような、石で出来たパイナップルとリンゴの置物を買う。台湾まで来てパイナップルはともかく何でリンゴか自分でもよくわからない。そんなに大きな物ではなかったが石である。その後鞄がかなり重くなってしまった。変な物をかってしまったなあ、といまだに思うが、結構気に入っているのがまたふしぎである。

ringo.jpg
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