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若桜鉄道体験運転の旅(2)

13時過ぎから若桜駅の改札前でSL体験運転の受付が始まる。一人10000円を払って、構内を通り車庫の隣にある部屋に集合。運転指導員さんと課長さんの挨拶の後、プリントを見ながらの講義の開始。今日は今シーズン初めての開催と言うこともあり旅行社向け資料のビデオを撮りますが都合の悪い方はいますか、と。指導員さんが講義をしつつ、時々課長さんがビデオを回している。途中、社長さんも出てきての挨拶がなどもあり、30分強かけてなんとなく分かっていたつもりのSLの仕組みなどを勉強する。

講義が終わっていよいよ実機へ。集合写真と運転席での記念写真を取ったあと。まずは現役の運転士、先ほどの指導員さんがSL C12を所定の場所に移動する。今回の参加者は13名。初心者チームとベテランチームに別れ、まずは初心者チーム6人が運転室に乗り込む。指導員さんがまずは一往復。停止少しずれて苦笑い。なかなか難しそうだ。続いて、初心者チームでも経験のある人が運転。道の駅の裏側の線路を2往復する。道の駅のほうから子供が手を振っている。その横でねこが2匹うるさそうにこちらを見ていた。

どうも運転操作は一回、二回見ただけでは覚えられそうもないので、若い人に先にやってもらって、4番目に自分の番となった。前身に切替、蒸気、ではなく圧縮空気の行き先ををピストンの方に切替え、ブレーキを解除し徐々に動力をつないでいく。ここで動力を伝えすぎると空転するので一旦動力を切る。少しスピードが乗ると徐々に動力を伝える量を増やしていく。今回操作しているのは車で言えばクラッチに相当する所。本当はクラッチを直結し、変速機に相当する操作をすれば燃費良く運転できるらしいが、初めてではそこまでは無理とのことで、クラッチでの操作に専念する。少し進むとブレーキ操作。一回目の目標停止は少し手前になった。

後退時には目標物を間違え大分手前で停止、再度クラッチをつなげ後退する。2往復目出発しようとしたら出発OKの旗が揚がらない。先ほどのねこちゃん2匹が線路内に入っているのでしばしお待ち。2回目の前進時の停止は偶然にも指導員さんにも褒められるほどの出来。後退時はやはり距離が足りなかった。

短い距離を2往復、最高時速10kmほどの体験だったが、大きなSLを自分で操作するのはとても快感だった。来てよかったと思った。初心者組みがすべて終わって、ベテラン組みが乗り込んでいる間、線路際で見学。しかしこの日は急に冷えて寒い。なんと焚き火が始まっていた。全員の運転が終わるまで課長さんの話を聞きながら焚き火に当たる。しかしこの課長さんは話しなれている。経営の厳しい若桜鉄道なので、尊属のためには役所や旅行社、JRなどへのプレゼンの能力も問われるだろうし、普段の交渉ごとがよっぽど激しいんだろうなと思った。

すべての体験が終わり、終了証を貰って終わり。いや面白かった。もう17時、山の中なので日も暮れかけているし、なんせ寒い。道の駅で夕食を仕入れようといってみたが、もうそろそろ店じまいらしく、弁当類がもう残っていない。しょうがないのでお土産だけ買って、帰途に着く。途中、別の道の駅にも寄ってみたがこちらももう閉まっていてトイレと自動販売機だけが使える状態だった。もう少し、せめて晩御飯がたばられるじ間までやってくれると嬉しいのだが。しょうがないので良くあるファミレスで夕食。20時過ぎに姫路に戻ってきた。
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若桜鉄道体験運転の旅(1)

スーパーはくとで鳥取に行こうと決めた時、観光情報をいろいろ集めた。その時に若桜鉄道でSLの体験運転をやっていて、今年の第一回目が4月19日に実施されることを知った。本来の鳥取旅行とは日程が違っていたし、抽選と書いてあったのでどうせ当たらないだろうと思ったのだが。当たらないなら当たらないで応募だけしてみようかと思い二人分の申し込みをWEBからしておいた。
抽選日が過ぎて、メールが来ないのではずれか、と思っていると、先に家に帰った妻から手紙が来ていて二人とも当たったよ、と。どうもよっぽどのことがない限り当たるみたいだ。

さて、鳥取までの交通機関。最初は、またスーパーはくとで行くか、と考えてみたが同じ経路で行くのも芸がないとバスを調べてみた。昔はあった若桜経由の鳥取-姫路線があったら便利だったのだが、今若桜を通る高速バスは大阪線しかなく、時間も合わない。レンタカーも考えたが自宅最寄の営業所はすべて午後8時で閉まる。時間的にぎりぎりになりそうなので安全面も考えてやめた。

どうしようかと考えていながらネットで調べていると、駅レンタカーの姫路営業所が午後10時までやっているのが分かった。姫路まで電車で行けば時間的にも車を運転する負荷的にも利点が多い。それに、鳥取から若桜経由の国道29号線は運転免許を取って初めて長距離を運転してみた路線だ。今はなき神姫バスの鳥取-姫路線の道をたどるドライブもいいかと思いこのルートをとることにした。

4月19日
レンタカーは9時から21時までの12時間借りることになっている。それに合わせて家を出て姫路に向かう。9時前の姫路駅ピオレではお土産コーナーがもう開いていたのでドライブ中のおやつを買うためよって見る。かりんとうやら煎餅やらに加えててんぷらまでちょっとおしゃれな感じで売っていて、なんか駅が高架になって姫路の雰囲気も変わったなあと思いつつ、煎餅を買って、レンタカーの営業所へ向かう。

今回は車種指定はしていなかったが、一番乗りやすそうなフィットでまずは安心。久しぶりに29号線を運転するぞ、と思っていると妻がするっと運転席にもぐりこむ。しょうがないので助手席でナビをする。姫路バイパスから29号線バイパスが出来ていてそちらが最速ルートみたいだが、昔のバイパスじゃない国道2号線から夢前川を渡った所で右折するルートで行こうと思った。姫路市内でちょっと迷いかけたが29号線にはいると後は真直ぐ進むだけ。道の駅は道路の反対側にあって入りにくく、コンビにも味気なく、休憩無しで進む。山崎を過ぎると智頭急行から見たのと同じような日本の典型的な農村の風景が広がる。うさぎおいし~と歌いたくなるような風景をいき山が迫ってくると引原ダムだ。音水湖と看板が立っているがいつからだ?カヌーの練習などもしていて、道も改良されて昔ほど曲がりくねっていないし、思ったより開けた所のような感じがする。が、さすがにここを過ぎると農村と言うより山の感じがしてくる。戸倉を過ぎると山中の感じになる。道端や山頂に雪も所々残っている。しかし、車が少ない。鳥取自動車道の出来た大原方面へ流れているのだろうか。新戸倉トンネルが出来て以前のような急カーブが続く道ではないし、車も少ないし気持ちよく走れる。時々バイクにも出会う。バイクで走るにはいい季節になってきたなと思うが、この日はちょっと寒い。薄着でバイクに乗ってたら寒いだろうなと思うがさすがに皆それなりの格好はしているようだ。

鳥取県にはいると若桜はもうすぐ。道の駅若桜についたのは11時過ぎ、姫路から約2時間のドライブだった。道の駅で弁当を仕入れて、集合の13時まで中途半端な時間かなんと思ったので、車の中で食べながら隼駅に行ってみることにした。行き帰りで運転を交代しご飯も交互に食べることとし、隼駅へ。若桜鉄道でいければいいのだが、あいにくいい時間の便がない。隼駅に着くとバイクのなんと隼が有った。ライダーが近くにいれば話が聞きたいと思ったのだが、見当たらない。駅を少し覗いて若桜駅まで戻ってきた。
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スーパーはくとで鳥取へ(2) [旅行・地域]

摩尼寺での目的だった食事は済ませたがここまで来て参拝しないのも気持ちが悪い。目の前には崩れそうな石段が続いている。天気も怪しくなってきたし少し迷うがとりあえず本堂まで登ってみることにした。思ったよりもガタガタな石段だったが、思ったより早く本堂に着いた。参拝客も少なく静かな雰囲気で落着く。年に一回くらいはこういう所に来た方が良いなと思う。

摩尼寺を後にし、スーパーはくとの名前の元になった白兎海岸に向かう。ずいぶん前に観光バスで来たことはあるが、道の駅が出来たりして少し変わっているようだ。国道9号線を西に暫く行くと道の駅と海岸を結ぶ歩道橋が見えてきた。駐車場に車を停め道の駅を覗く。中は小さな迷路のようなつくりで鳥取名物の竹輪などのコーナーで試食なども出来るようになっている。海のほうへ渡ってみると波が荒い。春と言うより冬の日本海だ。

次の目的地は倉吉の二十世紀梨記念館。途中山陰道無料区間を通る。いつの間にかこんなものが出来ている。対向の片側1車線だがまあ走りやすい。はわいSAで休憩。コンビニで妻待望の豆とjコーヒーを買って東郷湖を眺めながらしばし休憩。豆は車の中で食べるらしい。

帰りのスーパーはくとの時間があるのでそうゆっくりはしていられない。くらしきの町を散歩できたらと思っていたのだが、梨の試食や歴史などの展示が面白く、思ったより充実していた二十世紀梨記念館を十分堪能する時間も無く、打吹公園団子などお土産を買って倉吉を後に、鳥取まで戻る。三朝温泉にでも一泊して今度は時間を十分とって再訪したい。

高速道のおかげか鳥取まで少し早くつけそうだったので湖山池の周りを一周。桜が綺麗に咲いていた。天気がよければもっとよかったのだがあいにくの雨模様。湖畔の公園には寄らずに鳥取駅まで戻り車を返す。

駅のショッピングセンターでイカの麴漬などお土産とかに寿司の駅弁を買って18:40発スーパーはくとに乗り込む。先頭の5号車にはどうやら自分ら2人だけ。明石まで貸切状態だった。先頭車だったので昼間なら前方の景色がよく見えただろうなと思うが、殆ど明かりもない上、智頭急行線ではトンネルが多いしあまり景色は楽しめない。それでも姫路が近づいてくると妻が「都会に戻ってきた」と言う。姫路からはおなじみの風景を行くが新快速停車の加古川、新幹線停車の西明石に停まらないのは特急らしくて気持ちがいい。明石で下車。すぐに列車は出て行くが昔のようにディーゼル特有のにおいがいつまでも残っていることはなかった。
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スーパーはくとで鳥取へ(1) [旅行・地域]

2014年4月5日(土)
普通電車で明石に向かい、いったん改札を出てスタバでコーヒーとチーズケーキを買って8:12発のスーパーはくとに乗り込む。妻が前から走っているのを見てお気に入りで、少し前に新大阪から明石まで乗ってみたのだが、ますます気に入ったようで、どうせなら鳥取まで乗って行きたいとのこと。ちょうど仕事の変わり目で時間も取れそうだったので日替わりで久しぶりに鳥取まで出かけることにした。

車内販売がないのが残念。姫路で少し買い物できそうな時間はあったのだが、結局何も買えず。妻によると旅行には豆が必須らしいので少し不満げだが、スーパーはくとは快調に飛ばす。智頭急行線に入り乗務員も交代、典型的な日本の田舎「うさぎおいし」の世界をトンネルと高架で貫いていく。そう言えば在来線の特急らしい特急に乗るのも久しぶりだなと思う。

10:12定刻に鳥取着。駅のショッピングセンターが新しくなっているが前は2階まであったはずなのに1階部分しか営業していない。本屋もないし何か寂しい気がする。
以前時折鳥取に来ていた頃に比べると、バスの本数も激減している。日帰りで時間が限られるので今回はレンタカーを借りている。駅からは少し離れた駅レンタカーの営業所へ行きマツダのデミオを借りる。運転はとりあえず妻がやるようだ。

まずは鳥取といえばの砂丘に向かう。国道9号線が新しくなっていて少し戸惑う。それより前に妻が方向を大きく間違えるが、ナビのおかげもあって予定通りの時間に鳥取砂丘着。少々足に痛みを感じていたこともあって砂丘の入り口でだけ見学しようと思っていたのだが、初めて砂丘に来た妻が面白がってどんどん先に進むし、前夜の雨のせいもあってそれほど足が沈み込まずに歩きやすい。結局、馬の背を超えて海岸まで下りて来た。そこでなぜか砂で亀を作り出す妻。よく分からん行動をする。

帰りは人があまり取っていない少し低い方の山を通ったのだがこちらはもう乾燥が進んでいて結構すべる。妻にはどうせなら上りにこの感覚を味わって欲しかった。駐車場に戻って靴を脱ぐと砂まみれになっていた。

砂丘のあとは摩尼寺に向かい昼食とする。山菜を使った精進料理が名物だそうで、予約はなくても定食形式で食べられるらしい。ここへの交通が不便だったのも今回レンタカーにした理由のひとつだ。国道9号線の下をくぐり、狭い道をくねくね、摩尼寺門前につくと駐車場があるが、停める場所によって食事をする場所が決まってしまうようだ。ここには2軒の同じような山菜料理を出す店が並んでいてそれぞれ自前の駐車場を持っている。もちろん参拝だけの人用の区画もあるのだが、圧倒的に少ない。

僕らは2軒あるうちの源平茶屋の区画に車を停めた。特に理由はないがネットで調べた時にこちらの方がメニューが具体的に分かったのでそうした。店に入るとちょうど団体客が食事を終えたところと言うことで、静かだ。2階の座敷に通され、3000円+消費税8%の精進料理定食を注文。それにしても静かで落着ける。このまま横になって寝てしまいたい。

料理は2回に分けて出てきた。一回目には名物のゆず味噌こんにゃく田楽やくずを使った刺身、茶碗蒸しなど、2回目には山菜ごはん、てんぷらなど、どれも普段中々食べられないもので味もよかった。鳥取に来る機会があれば又寄ってもいいかなと思う。おなかが一杯になって、ますます昼寝がしたくなったが、時間も無いので、お土産にこんにゃくとゆず味噌のセットをひとつ買って店を出る。

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4月11日(金)

最終日の朝、ホテルで朝食を食べた後妻の指令をかたずけるため街へ出る。素食の煎餅か粽を買えということだが、ホテルの周りにそういう店が見当たらない。収穫はなし、道に迷ってくそ高い国際漫遊も使ってホテルまでたどり着く。10時20分頃にタクシーを読んでもらって高鉄台中駅まで。WEBチェックインは済ませていたので高鉄の駅で荷物を預けてバスで桃園空港へ。雑誌を買った後、お昼ご飯を食べていなかったので豆花を食べ機内へ。機内食はチキンを選ぶと鳥の甘酢ご飯だった。まあ、美味しい。定刻に離陸したはずなのに関空着は少し遅れた。そう言えば8日に折り返しで大幅に遅れてくれたあの飛行機か。日常的に遅れているのか季節的な要因があるのか。
三宮へのバスは満席だったが荷物がすんなりと出てきたので予定通りの新快速に乗れて帰宅。それにしても行きも帰りも満杯になった大型のトランクを持って旅行するのは疲れる。今回は久々に一人で台湾に出かけたわけで、台中に泊まって、自強号とか路線バスとか妻と二人のときとは違う形態の旅行になるかとは思ったが、結局向こうの友人にお世話になりっぱなしだった。それもこちらが一人だといろいろ気の使ってくれ方が違う。妻がいるとどうしても僕は一歩引いた感じになってしまうが、いつもより話も出来たし、なんとなく彼らとの間も縮まったような気がする。以前まったく知り合いがいない状態で台湾を旅行していたような感覚はなかったが、まあ、こういう形での旅行も良いもんだと思った。
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