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台湾の街 恒春 [台湾の街]

恒春

台湾の新年休暇ももうそろそろ終わりでしょうか。台湾の南端墾丁も今年は天気に恵まれて大勢の観光客が来ていたようで、道路も混雑し普段の倍以上の時間がかかっていたようです。気温もそれなりに上がっていたのか昼間、屋外で泳ぐ人もちらほらいたようでなかなかうらやましいです。

その墾丁に一番近い街らしい街、観光の起点にもなるのが恒春です。以前はパイワン族の言葉の音訳で「琅嶠(ランジァオ)」蘭科の植物の意味をもつ名前で呼ばれていたようです。

東西南北4つの門と城壁に囲まれた常春の街、恒春。観光客としては墾丁の海や最南端の鵝鑾鼻の方に引かれてしまいますが、街をぶらぶらしてみると他の台湾の街と同じくいろいろ楽しいものがありそうです。中でも僕が印象に残っているのが香雞排。台湾を代表する小吃の一つであちこちで食べられますが、僕が今まで食べたなかで一番美味しいと思ったのがここ恒春で食べた香雞排。黄色の看板の小さな屋台の中ででおばちゃんが一人でやっていたその香雞排は、少し甘めでスパイスも効いている、香雞排を一番好きな台湾小吃にしてしまいました。残念ながら場所はどの辺だったか忘れてしまいましたが。恒春ではもう一箇所別の香雞排屋さんのを食べたことがあります。同じく黄色の看板のこちらの店は若いにいちゃんねえちゃんがやっていてちょっとスパイスがきつめ。こちらもなかなか美味しくて、僕にとって恒春と言えば香雞排と言うイメージが着いてしまいました。

恒春では毎週日曜の夜に夜市が行われていて恒春だけで無く墾丁等からも多くの人がやってきているようです。墾丁への省道29号線は恒春の街外れを通るようになりましたが、墾丁へ行くとき恒春の街をただの観光の起点にするだけでなく、街そのものを目的として歩いてみるのもいいかもしれません。

その恒春の冬の風物詩といえば「落山風」。東北の季節風が吹く季節、3000メートル級の山が連なる中央山脈はなかなか超えられないこの季節風が恒春半島では山の高さが数百メートルから1000メートルになることからこの山を駆け上り、「水躍」と呼ばれる(日本語分かりません)現象が起こると乾燥した冷たい空気を伴って山の西側へ一気に吹き降ろす、これを「落山風」というそうです。風の強さは台風並で秒速10数メートル、時には秒速30メートルを超える風も記録されるようで、さすがの台湾最南端、常春のまちもこのときだけは寒く感じることもあるそうです。

台湾の街 ニ水 [台湾の街]

二水の駅前に降り立つと静かな田舎の町という感じですが、駅前から伸びる道を歩いて行くと小さいながら意外に整った街になっているなと思いました。ニ水の地名の由来は、獨水渓と清水渓が八の字に交わるところからニ八水と呼ばれていた、または八堡圳と呼ばれる灌漑水路の一圳と二圳が八の字に分岐しているからニ八水と呼ばれた、いずれにしても旧称ニ八水が縮まって二水になったようです。

八堡圳は清代の1709年から開発された灌漑用水路で、その範囲が八保(八つの地区 "保"は行政区域の名称後に堡と呼ばれる)に及ぶことから八堡圳と呼ばれるようになりました。八堡とは東螺東堡、東螺西堡、武東堡、武西堡、燕霧上堡、燕霧下堡、馬芝堡及線東堡。現在の地名で言うとニ水のみならず、彰化,員林,鹿港などの広い範囲に渡って大地を潤し続けています。

八堡圳による良質な農地の提供、水運が盛んな時期には獨水渓の主要な水運基地として、また鉄道の時代になっても、集集線の分岐駅として繁栄してきた二水も時代とともにその優位性を失って行き、今では静かな街になりました。それでも、街のそここに昔日の面影が見えるニ水の街、列車を一本遅らせて歩いてみるのも良いかもしれません。
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