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台湾一周二人三脚(椰子が笑う 汽車は行く 文藝春秋社)(3) [台湾鉄路千公里 宮脇俊三著]

1982年12月14日-2

羅東駅で明円氏が駅弁を宮脇氏がサンドイッチを買う。羅東といえば、2年前の2002年5月ぼくが台湾を訪れたときは台北から進められている電化がこの駅まで到達していて、西部幹線に直通する電車の自強号が羅東始発で運転されていた。この直通自強号に礁渓から台中まで乗った。直前にディーゼル自強号が運転されていた(このときはディーゼル自強号遅れのため福隆で追抜き)ため乗客は少なかったがどちらかと言えば寂しい印象の東部にきれいなオレンジ色の電車が走っているのを見ると新幹線が出来たような気にもなった。来年、台北と高雄を結ぶ新幹線が開通するが、その新幹線が台湾を1周するときは来るのだろうか、そうなれば台湾の交通だけでなく、東部の文化にも大きな影響を及ぼすような気がする。観光客としては、出来て欲しいような、出来て欲しくないような。

蘇澳から花蓮への区間鉄橋とトンネルが連続する区間。ここで若い兵士が立つ監視所の描写が有る。ほんの20数年前のことだが、このとき台湾はまだ戒厳令の中にあった。「立体的で「横」より「縦」」の眺めの中を行き、花蓮に到着すると観光することなく台東行きの莒光号に乗りかえる。人口の少ない区間であるし、台北から列車で乗りとおすには時間がかかりすぎるので、花蓮-台北間ほどの乗客はないが、列車本数もそれなりに少なくなるのでやはり混雑する区間だ。この花蓮-台東が前回、宮脇氏が乗車した768ミリゲージから他の路線と同じ、1067ミリゲージに改軌された区間で、この新台東線が今回の二人旅の主眼である。
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