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台湾の国家公園・風景区・観光名所 ブログトップ
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紅葉温泉 [台湾の国家公園・風景区・観光名所]

紅葉温泉といえば昔行った琵琶湖畔の紅葉パラダイスはジャングル風呂を思い出すんですが、台湾にも温泉の質もよく昔から有名な紅葉温泉があります。

場所は台東県延平郷。台東市の北約15Km鉄道なら東部幹線の鹿野駅、バスなら鼎東客運の鹿鳴橋がもよりの駅、停留所になります。バスの鹿鳴橋からなら西へ紅葉産業道路を5km程度です。近くには紅葉少年野球記念館などもあります。

この紅葉温泉がある紅葉村、毎年4月末か5月ころには、ブノン打耳祭と言うブヌン族最大の祭りが行われます。以前ブノン族の男達は収穫期が終わると山を降りて7日間の狩猟を行っていました。彼らが獲物を捕り村に帰るとき行われたのが1年1度の打耳祭です。以前はその名の通り、鹿の耳を弓で射てさ豊作、狩猟の成果が上がることを祈っていましたが、今では政府の禁猟政策により紙の的を使用しています。この射耳の儀式のほか狩猟を行ったり、豚肉を振舞ったり、祈祷師の儀式などが行われるようです。

温泉とともにブヌン族の風習に触れてみるのも旅の好い思い出になるように思います。

雲嘉南濱海國家風景區 [台湾の国家公園・風景区・観光名所]

雲嘉南濱海國家風景區

雲嘉南濱海國家風景区は台湾西部の雲林県、嘉義県、台南県市の海岸部にある風景区です。湿地、潟湖などの自然や塩田、養殖池など古くからの人の営み、信仰の場である廟などの風景が広がりますが、近年では工業区の広がりによる生態系の破壊も問題になっており、自然保護との兼ね合いはここでも大きな課題になっています。

この風景区を代表する鳥が湿地に暮らす黑面琶鷺(クロツラヘラサギ)と言うトキ科の鳥です。夏に中国東北部や朝鮮半島で繁殖し、台湾、ベトナム、香港、中国海南島、それに日本などで越冬します。世界中で生息する黑面琶鷺は2000年の調査で約800羽といわれ絶滅の危機に瀕しています。ただ、近年少しですが増加が見とめられているという報告もあります。台南市の北を流れる曾文溪河口付近が黑面琶鷺保護區に指定されています。
Virtual Birding in Tokyoさん クロツラヘラサギ

曾文溪口黑面琶鷺保護區から南へ行くと鹿耳門天后宮、台南県の南鯤[魚身]代天府など台湾でも古くから開けた土地らしく有名無名、大小を問わず廟が点在しているのもこの地域の旅する楽しみのひとつです。

塩田や養殖池の風景もこの地域を代表する風景です。塩田では台南県の北門、七股は日照時間が長く平坦な土地が多い特徴を生かして、隆盛を誇りました。ただし今では昔ながらの塩田風景も少なくなり、七股塩山など観光名所となるものの本来の役目は終えようとしているようにも見えます。また、牡蠣など貝類をはじめ多くの海産資源が養殖されています。

花東縦谷国家風景区 [台湾の国家公園・風景区・観光名所]

花東縦谷国家風景区

花東縦谷国家風景区は台湾東部の花蓮から台東へ、中央山脈と海岸山脈に挟まれた地域で、北部の花蓮、中部の玉里、南部の台東が主要都市となっています。この花東縦谷に沿って鉄道の東部幹線、省道9号線が走っており花蓮-台東の交通の動脈でもあります。

また、北部には花蓮渓、中部は秀姑戀溪、南部には卑南溪という主要河川が流れ、高い山に挟まれたこの地域を潤しており、花東縦谷を代表する風景である田園風景を作り出しています。特にこの地域で取れる米は評価が高く、鹿野、池上、関山、玉里などの名前はよく知られています。中でも池上米は日本で言えば魚沼産コシヒカリのように美味しい米の代名詞とされ、台湾全国に池上米、または池上弁当を名乗る看板を見ることが出来ます。

また川は観光の面でもこの地域を潤そうとしていて、秀姑巒のラフティングは大変人気になっています。

毎年一月中旬この地方では菜の花の季節を迎えます。南部の池上や鹿野では菜の花祭りが行われ冬の季節に黄色い絨毯が旅行客を楽しませています。

夏は金針花(萱草,Day Lily)の季節です。平地では5,6月ごろに咲くことが多い花ですが、標高が少し高いこの地域では7,8,9月が金針花の咲くころになります。

この地域はまた原住民の文化を味わえる地域です。アミ族、タイヤル族、プヌン族、ピュマ族がこの地域で暮らし、独特の文化を伝えています。

參山国家風景区 [台湾の国家公園・風景区・観光名所]

參山国家風景区

參山国家風景区は獅頭山、梨山、八掛山の3つの風景区を合わせて出来た国家風景区です。

獅頭山風景区は、新竹県と苗栗県にまたがる風景区で客家の文化が味わえる場所です。台湾鉄路西部幹線の竹東駅から程近い北埔郷は最近レトロな感じ注目されている町で、天水堂は代表的な客家の建築です。また同じ北埔郷の金廣福公館は金が吉祥、廣が広東、福が福建を表し客家と福佬の協力を意味します。秀鑾山を背景に建つ慈天宮はこの辺りの信仰の中心です。獅頭山を仰ぐ南庄はコーヒー館なども出来若者の人気を集めています。

梨山は台中と花蓮を結ぶ省道8号線でアクセスでき、徳基ダムの風景や、谷関温泉での入浴も楽しめます。梨山は御茶の産地として日本でも有名な他、台湾の花と果物の山として知られています。5月のさくらんぼに始まり、桃、梨、リンゴなど12月までいろいろな果物が楽しめます。

八掛山は八掛大仏で有名なほか、最近では八掛鷹(灰面鷲、サシバ)が注目を集めています。八掛鷲は多くの別称を持ち、3月に南からやってくるため南路鷹、またこの季節が清明節に近いことから清明鳥、掃墓鳥(清明節はお墓参りの日です)、10月に北方からやってくるため国慶鳥とも呼ばれています。

馬祖国家風景区 [台湾の国家公園・風景区・観光名所]

馬祖国家風景区

台湾本島よりは中国福建省にほど近い島であるため軍事的、政治的に複雑な事情に置かれています。連江県南竿、北竿、莒光、東引の四郷が国家風景区に含まれます。対岸の中国には福州、連江などの都市があり、連江県の名が示すとおり、以前からこれらの都市との交流が盛んでした。現在では台湾で唯一福州語を主要言語とし、国語(北京語)、台湾語(福佬語)、客家語などが主に話される本島とは大分違っているようです。

台湾本島との交通は、台北松山空港から南竿、北竿への航空機、または基隆港からのフェリーなどがありますが、滑走路が短く地形も険しいため小型飛行機しか就航できず、またフェリーもしばしば欠航するなど安定しているとは言えません。その分観光地としては未開発の魅力があるのかもしれませんが。

南竿島は馬祖列島最大の島で政治経済の中心でもあります。その形が牛に似ているとされ、牛角村、牛背嶺など牛に関連する地名が度々見られます。また、使用されなくなった軍事施設「鐵堡」、高粱酒で有名な「馬祖酒廠」などが観光名所として注目を集めています。

北竿は南竿に続く大きさの島で、空港もあります。芹壁村は典型的な閩東建築の残る村として、花崗岩の外壁を持つ家が並ぶ漁村の風景が観光客の人気を集めています。

東莒、西莒は南竿島の南にあり以前は東犬、西犬また当地の通称は上沙、下沙と呼ばれていましたが、犬というのがよくないといわれ改称され今の名前になっています。

東引地区には、「東引別荘」とも呼ばれる優雅な東引灯台があります。

軍事の島から観光の島へ。保護鳥類とされる7種の燕鴎(アジサシ)を中心に鳥類を保護する馬祖列島燕鴎保護区が設定され、馬祖燕鴎季と呼ばれる活動が毎年行われるようになっています。4,5月がバードウォッチングのは最適な季節のようです。また、台湾で最大の信仰を集める媽祖。馬祖列島の名前の由来ともなっている媽祖を祭る媽祖文化節は台湾の4月を代表する文化活動といわれるようになっています。
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