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青春18切符でキャナルシティ博多見物 [旅行記 日本]

1997年7月
台湾にいくつもりで準備していたのが潰れてしまい、別の予定も無くなってしまった7月の20-22日。さて何をしょうか。やっぱりどっか行こう。青春18切符を使って博多へでも行ってみよう。予定は、20日からの一泊二日。
さて、青春18切符を使うとなると移動に10時間程かかるため、現地でそんなに時間はとれない、なんかポイントを絞ってみよう、と言うことで、一日目は去年博多に行った時少ししか見れなかったキャナルシティをゆっくり見ることに,二日目は在来線はすっかり御無沙汰の山陽線西部でどこか気が向けば降りてみることにした。

7月20日(日)朝6時半過ぎの電車で姫路に向かい、新幹線ひかりに乗る。青春18切符で九州まで行くのも疲れそうだし博多での時間を少し多めに取りたかったので途中までは新幹線に乗ることにしていた。ひかりを広島で降りる、本来ならここで普通列車に乗り換えるつもりだったのだが、実はついつい買ってしまったのぞみの指定券を持っている。300km/h新幹線500系のぞみに乗るつもりでわくわくして待っていると、やって来たのは何か違う。ぬっとホームにはいってきたのは、普通の300系のぞみだった。「げっ、しもた時刻表見間違えた。」500系はこの次ののぞみだった。まあ前に一回乗ったからええか、と思うものの情けない。車内でトイレに行った時、デッキの自動販売機で500系テレホンカードを売っていた。なんか買いたくなって、1000円を使ってしまった。

一度500系に乗ってしまうと、速さも負けるし、100系のように二階建ての車両があるわけでもない300系は中途半端な気がする。まだ9時前なのにもう小倉着。早く着いたもののあまり意味の無い速さのような気もする。ここからは、また青春18切符を利用する。夕方頃までに博多に着けばいい。門司港へでも行ってみるかと思ったが、在来線ホームをうろうろしていると、直方行きの列車が停まっていたので乗る。真っ赤な車体の新しいディーゼルカーで、冷房も効いて気持ちがいい。ただJR九州のコーポレートカラーになっている赤は暑苦しい感じもして、青とかにしたほうが涼しそうでよかったのにと思う。

新しいディーゼルカーはエンジンも強力で鹿児島本線を快調に飛ばす。朝少し早かったせいかウトウトしてしまい気がつくとまもなく直方に着くところだった。車内放送では「博多方面は普通列車に乗換」といっている。「あれ、これが快速なって、博多まで行くんちゃうかな。」と思ったがそのことは何も言わなかった。直方で降りてかしわの入ったうどんに、いなりか、かしわめしおにぎりでも食べるつもりだったが、のぞみで弁当を食べてしまってたし、何か暑いし、途中下車せずに博多まで行ってまおか、とホームの向かい側に停まっていた博多行き普通に乗り換える。何人かが同じように普通に乗り換えたと思ったらJRの人になにか言われ元の列車に戻っている。やっぱり快速で博多まで行くらしい。僕は別に急ぐ訳でもないし、普通列車もずいぶん古いが転換クロスシートのキハ66系(かな?)だったのでこのまま普通列車に乗って行く事にした。連休で博多方面に行く人が多いのか快速の方の座席はあっと言う間に埋まっていた。新飯塚でおりるかなとも思ったがめんどくさくなりそのまま。飯塚で快速に抜かれる。桂川から篠栗線に入り博多に近づくと普通列車も混んできた。複線だった線路も単線になり行き違いの為の停車も増える。石炭を港に運ぶのが主力の時代の名残とはいえ、博多指向の現状からすると、博多に近くなると線路が減るのは奇妙な気がする。

もうまもなく正午と言うころ、鹿児島本線に入り博多のひとつ手前の駅、吉塚に着く。普通に乗りつづけていたためえらい時間がかかってしまったが、博多に到着してしまうのも早すぎる気がした。もう昼だし腹も減ってきてラーメンが食べたくなった。そういえば香椎のホームにラーメン屋があったから行ってみよ、と言うことで博多と逆方向の快速に乗る。香椎のラーメン屋は駅ビルの食堂コーナーにあるがホームからも食べられるようになっている。駅ビル側は丁度昼というのもあって、テーブル、カウンターともにいっぱいだったが、椅子が4つあるホーム側のコーナーはだれもいなかった。博多のラーメンは意外とあっさりしている。ちょっとボリューム感もほしかったので、焼き豚ラーメンを注文。ホーム側は前払いでお金を取られる。カウンターに入れ放題の辛子高菜が置いてあったので入れてみる。辛さが何とも気持ち良くなってきてどんどん入れる。スープが真っ赤になってきた。結局麺より高菜の方をたくさん食べたような気がする。

さてこれからどうするか、西鉄の福岡駅が新しくなっていると聞いていたので、行ってみることにした。どうせなら西鉄電車に乗って行こうと思い、JR南福岡なら雑餉隈まで徒歩連絡が出来るのでそこまで行く。通路の向かいの席の女の子がちょっと可愛かった。雑餉隈から乗り込んだ普通列車で到着した新しい福岡駅ターミナルは、まだ工事中で、百貨店の三越もまだ開業していない。バスターミナルはもうビルの上の方の階に移って、新しくなっているようなので覗いてみようと、案内にしたがって行くが、エレベータしかない。エレベータに乗るのは嫌いと言うか少し怖いので、エスカレータか階段かを探す。ぐりっと回ってみると、上りのエスカレーターが見つかり「よしよしエレベータだけゆうことないわな。」とバスターミナルへ上がっていく。以前に比べるとなかなか綺麗になったバスターミナルで、姫路行きのバスもちゃんとあることを確認、、さあ降りよ、と思って下りのエスカレータを探すがない。エレベータしかない。閉じ込められたような気分で少し焦る。気を落ちつかせようというのとさっき食べたのがラーメンだけでおなかも減っていることだし、おにぎりとコーヒーを買いベンチに座って食べる。どう見てもエレベータに乗る必要が有るようなので覚悟して乗り込む。エレベータガールでも乗っていればもう少し気は楽に乗れるのだが。

天神の百貨店岩田屋の地下をうろうろする。ここの回転焼きは御座候ではなかった。九州では小倉のそごうで御座候を確認している。かしわ飯のおにぎりが美味しそうだったので買う。暑くて地上に出る気がしなかったので、地下街から地下鉄で博多駅に向かう。博多駅に着いた時は3時半をまわっていた。いったんホテルへチェックインする事にし、バスに乗るため博多駅交通センターへ向かう。ホテルのある柳橋、渡辺通り一丁目方面のバス乗り場を探すが無い。しばらくして、この方面へは駅前の道路にバス停があることが分かってそちらへ。去年買い、まだ残額のあるバスカードを使う。小銭が要らないしおまけもあるので便利だ。ホテルへは柳橋バス停の目の前だったが気づかずに次の渡辺通り一丁目まで行ってしまう。チェックイン後、シャワーを浴びてしばし休憩。5時頃に今回の主目的キャナルシティに向かう。日曜日のせいか人けの無い柳橋連合市場を抜け、那珂川に沿って行くと対岸にキャナルシティが見えてくる。10分ほど歩き、人専用のような細い橋を渡るとダイエー側の入り口に着いた。

前回は時間の都合でダイエーしか見なかったキャナルシティを回ってみる。それなりに面白いものもありそうだが、キャナルシティがどんな所か見たかっただけで、特に欲しいものも無いので、取り敢えず晩御飯でも、と食堂コーナーに行く。一蘭という前来た時おいしいから行ってみたらと教えてもらった店があった。行列用のロープが備えてあったがこの時間はそれほど混んでいないようで、入ってみるかとも思った。けど、さっきホテルで博多駅で買ったパンを食べているし、昼、ラーメン食べたし、ちょっとラーメンは受け付ける気がしないと思い、向かいの店で、海鮮大漁丼をたべた。キャナルシティはいろいろな施設もあり、広場ではイベントなども行われていてそれなりに楽しめた。ホテルも二つありひとつの街の様だとも言われる。ただ僕は基本的にはショッピングセンターというはそれ単独で建っていてもあまりおもしろいとは思えない。どんなにバラエティに富んだ店や施設が入っていても結局はキャナルシティというひとつの色でしかないように思え、何が有るか分からない都市の多様性、猥雑さと言う魅力は持てないから。姫路の郊外に有るリバータウンというショッピングセンターに行ってみた時、センター内は確かに綺麗だったが、駅から歩いた途中の商店街に活気がなく、つまらなかった。ひとつのコンセプトに縛られた様な者だけが存在するこのショッピングセンターにわざわざもう一度行こうという気はしなかった。キャナルシティはそういう意味では立地に恵まれているように思う。博多、天神と言う大繁華街に挟まれすぐそばには、歓楽街中洲、古くからの商店街が広がる川端に接している。キャナルシティーに飽きても行く場所があるのだから。というわけで少し外に出てみる。

那珂川の方へ道路ひとつ渡るとそこは中洲のソープ街が広がっている。その先那珂川沿いの道には名物の屋台が連なっており賑わっており、キャナルシティからそこまでは行くには何軒かのソープランドの前を通ることになる。キャナルシティが出来る前はおそらく、目的を持ってるものしか通らなかったような場所を家族連れやカップルが行き交っている。店の前で「おにいさんどう」とかいう人もなにか遠慮がちな気がする。入る方もなかなか入りにくそうに思えた。那珂川の端の屋台から少し離れたベンチに座る。対岸を見てみるとえっち系のホテルが連なっている。窓に人が動いているのが見えた、ていっと思いながらついつい見ていたがすぐにカーテンがしまってしまった。時間はもう8時になるがまだ空が真っ暗という訳ではない。もしサマータイムなんかなったら9時まで明かるいんか、かなんな、と思った。暫く付近をうろつく。キャナルシティの外にそれより面白いものを見つけられたわけではないけど、それがなければまた来てみたいとは思わなかった気がする。いい加減疲れたしホテルへ戻る。帰りには来た時と別の道を通ろうと思い国体道路で那珂川を渡りキャナルシティとは那珂川を挟んだ反対側道を通る。さっき見ていたホテル街の中と言うことになる。ひとりで寂しいのーとおもいつつ歩いていると、「かわいいこおるよ」と声をかけられる。無視していると。「話くらいきかんね」と言われるが話だけ聞いてもしょうがない。コンビニでお茶をかって、とっとと部屋に戻って寝る。

翌日8時過ぎ目が覚めチェックアウト。道路を横断し渡辺通り一丁目のバス停から博多駅へ向かう。博多駅からホテルに来る時と最寄りのバス停の名前が違った。今日は山陽路のどこかへ行くつもりなので、ホームに停まっていた門司港行き快速にさっさと乗りこんだ。それほど混んではいなかったが、スペースワールドへ行くらしい子が結構乗っていてにぎやかだ。最寄り駅枝光につくと元気に降りていった。小倉で途中下車し朝御飯。新幹線高架下のラーメン屋に入る。ここのは辛子高菜が入れ放題でなかったのでちょっと物足りない。食べおわるとすぐホームに戻り、九州を後にする。下関、小郡で乗換。小郡から岩国までの在来線区間がずいぶんと長い間通っていない区間なので、この辺のどこかに降りて、ご飯を食べるつもりだった。が、寝てしまった。目が覚めたのが岩国の手前。しょうがないので岩国駅のうどん屋でお昼ご飯。食べおわるとすぐ電車に乗り込む。このあと、どうしようか考えるものの、めんどくさくなってしまい、このまま一気に東へ向かう事にした。西広島でいったん降りる。この後に来る岡山行き快速に広島で確実に席を取るため、手前の駅から乗るというせこい手段をとった。案の定、西広島では少し混雑していた車内も広島で大きく入れ代わった。ただ大きな鞄を持って車内に残っていた人が意外に多かったのも青春18切符の威力か。115系の電車に、117系シティライナー風の片側2扉、転換クロスシートのついたこの電車で、僕が狙っていた席は、ドアのそばの、転換しない固定された席で、進行方向を向いている席。ここは電車が往復すると、どちらかの方向で進行方向と逆向きになり、かつ向かい合わせになることが前提になっているので、他の座席より少し前後の間隔が広くなっているためだ。このタイプの座席の下は暖房機器で塞がっているタイプなので、この間隔の差は意外にある。広島から岡山まで時々少し立つ人が出るくらいで其れ程込まなかったが、三原、福山と言った主要都市で思ったほど乗客が入れ代わらず、岡山まで乗りとおす人が多いのも18切符のせいだろう。さて岡山までたどり着き、ここで姫路行きに乗り換えればもうすぐ家に帰り着けるのだが、くじける。家のクーラーが故障中やし、明日も休みやし。駅前のホテルにチェックインした。
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