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クランク [普通自動二輪 第一段階]

クランクも苦手だった。普通自動二輪の教習中ずっと苦手だった。何度も暴走した。低速で曲がることが出来ずに。まずは前輪ブレーキをかけてこけることから始まって、ついでに暴走して外周道路を突っ切って壁にぶつかったこともある。クランクが苦手でなくなったきっかけは半クラを使うようになってから。直線で低速になったときの半クラは自然に出来ていたのに、曲がるときに半クラを使うのは指摘されるまで分からなかった。クラッチを握っていれば暴走の心配もない、そう考えると落ち着いて低速で曲がることが出来るようになった。
クランクの周囲は少し低くなっているのだが何度もそこに落ちて、段差を乗り越える練習をしたことはいい経験になった。


8の字、S字 [普通自動二輪 第一段階]

自分が行っていた教習所では、8の字とS字の場所が共通だった。一周すれば8の字、半分だけならS字と言う感じ。2速アイドリングで入ってといわれて、始めて8の字をやったとき思いのほかうまく出来た。ぐるぐる何週も回って、少し自信も出てきた頃こけた。少しスピードが速すぎたと思って前ブレーキをにぎったらこけた。それから8の字が怖くて仕方がなくなった。スピードが落とそう落とそうとして右手でブレーキを握ろうとしてアクセルをひねってしまい暴走したこともあった。右手の前ブレーキを握らないことを徹底してからはこけることはなくなったが苦手なままだった。その恐怖心が消えたのは、ある時、スピードを落としきれずいつもより速いスピードで8の字に入ってしまった。ブレーキを使いたかったがこけるのは必死、後輪ブレーキも踏みたくない、そう思って、行ってしまえとバイクを倒していったらこけずにいけた。もっと早くても大丈夫そう思えるほどに。それから8の字は怖くなくなった、そしてスラロームでもバイクを倒しこんでいけるようになった。


発進停止 [普通自動二輪 第一段階]

発進はそれなりに出来ているつもりだったが、停止が出来ない。なので止まりたくない。ブレーキをかける加減が分からない。バイクコースの外周を右回りから始めて左回りも出来るようになったが止まりたくない。止まっているとこけそうになる。教習はやりたいのだが、怖さが増してきた。深夜まで残業しているほうがましに思えるほど。


事故が怖い [普通自動二輪 第一段階]

事前知識が殆どないまま昨日入校した二輪の教習所。10月6日の今日、早速1時間目の教習が始まる。妻のほうは予約の都合で来週末開始になったのでひとりで朝家を出る。朝霧駅から送迎バスに乗るが、以前の教習所のように乗客が居てもいなくても定期的にルートを回っているのではなく、予約に応じてルートや車種を変えて運行しているよう。確実に乗れるものの、バスルートを帰るには予約変更が必要だし、直前だと希望のルートの運行が無理な場合もあるようなので便利なようで少し面倒くさい。まあ、ネットで変更できるし、こっちの方式の方が便利かなとは思う。それにしても少し山側に入るとどこにいるかまったく分からない。とんでもない山奥を走っているような気にもなる。
いのししに出会うこともなく無事教習所着。配車券を取ってバイク用の待合室へ向かう。教本を少し読んで、ネットで他の人の教習日記を読んで少しは知識を仕入れていたが、基本的にまったく分からん。不安もあるがわくわくが大きく楽しみに開始を待つ。
ひじ、ひざのプロテクター装備、インナーキャップの使い方を教わってからヘルメットを取りに行く。あご紐がワンタッチで装着できるのとDリングと言うのと2種類あるがとりあえず分かりやすいワンタッチ式のを選ぶ。今日の指導員はたしか二人、一緒の組の教習生は自分を含めて二人。どちらも今日が初めての教習である。
まずは、バイクを駐輪場から出すが、重い。バックがうまく出来ない。前にも押せない。停める方法もよく分からない。30年ほど前原付に少しだけ乗ったことがある。当時、100kgに満たない原付程度なら楽々持ち上げられた。その感覚で居たらまったく違う。力任せでは押すことさえ難しい。しかしどうすればいいかがよく分からない。仕方がないので力に頼って、その力さえも二十歳前後とはくらぶべくもなく。乗車しようとして転倒してしまった。それも隣の教習生を巻き込んで。
これは、バイクに乗る前に人身事故である。このことで恐怖心が出てしまった。幸い巻き込まれた教習生はたいしたことなかったようだが、止まっているバイクでこんな事なら、動いているバイクならどうなる。やっぱり自分にバイクの運転は無理なんかな、と少し弱気になる。
その後、発進、停止、アイドリングでの走行などやるが、まっすぐ走れない。どうしてもふらつく。少しぐるぐるして、なれたかなと思ったころ、狙ったラインを走行してみようと思ってハンドルを操作するが全然だめ。広い車線の中は走れるが車線のどの辺りを走るかは運しだいの感じになってしまう。
たった1時間ほどの教習だったが、疲れ果てた。筋肉痛にもなるし、全身が痛い。すべてが痛い。やめる気にはまったくならないが、とりあえず前途多難な様相である。


ジェームス山 [はじめに]

昼前にターミナル駅を住宅地に向かうバスなのに異様に混んでいる山陽電鉄バスに乗ってジェームス山に着いた。教習所の隣にはイオンやらなんやら有って便利そうだが、山の中、坂ばかりの感じがする。ここで四輪の教習をしてたら大変だっただろうなと思う。
校舎に入って受付で電話の件を言うとすぐ申し込みの説明をしてくれる。教習所なる場所に来るのは久しぶりだし、教習所毎の差もあるとは思うが何か明るい感じがする。
一通り説明を聞いた後、ここに決めた。送迎バスは垂水の他、朝霧、兵庫駅からも1時間ごとにあるようだし、技能予約もそれなりに取れそうなこと、受付の雰囲気も悪くないし、これも何かの縁。普通自動車免許持ちの僕は17時間の技能+学科1時間、それに加えて小型限定普通自動二輪も持つ妻は限定解除で5時間の技能で卒業検定を受けることが出来る。もちろん最短でだが。写真撮影と視力検査の後、限定解除の妻は解放、僕だけ適性検査を受けに教室へ入る。小一時間マルやらペケやら書いてこちらも開放された。早速明日から教習開始。必要な時間も有るし妻の方が早く免許を取得できるのは当然だし、こちらはのんびり。年齢のこともあって割高な安心プランを有効に使ってしっかり教習していこうと思う。早速明日6日から教習が始まる。


行動再開 [はじめに]

通う気満々だった、カワサキライディングスクールは数年前に閉鎖になっていた。ネットに情報があふれかえっているような時代に、興味がない情報はこんなにも遅くやってくるのか。
しかし、やる気満々の気持ちはどうすればいいのか。幸いなことにまだ午前中だ。今日中の入校が可能な所は他にあるはず。少なくとも申し込みくらいはどこでも出来るだろうとネットで検索してみることに。いくつか候補に上げていた教習所から、まず塩屋の北のほうにあるジェームス山自動車学院に電話をかけてみた。ここは、もし通うとなれば垂水からバスになるか。自宅と職場の間、週末中心の教習にになるだろうからどちらかといえば自宅よりの場所は悪くない。
受付のおねえさんは「13:40から入校式がある、1時間前くらいに来てくれれば今日入学できる」と言う。ここの教習所に行ってた人を知ってるし、まあここでいいかととりあえず行ってみることにしてJR垂水駅からバスに乗って教習所を目指す。それにしても垂水駅から少し山側へ行くと本当に山だ。鉄道沿線しか知らなかったので少し驚いた。


閉鎖 [はじめに]

2013年10月5日の朝、教習料金をATMで下ろして妻と一緒にカワサキライディングスクールへ出かける。途中ホンダのバイクの店を少し眺める。ここも引越したばかりの頃近くを通って見つけた場所だ。その頃はこの店は自分にまったく関係ないと思っていたのだが。免許が取れそうになったら少し覗いてみようかなと思う。カワサキの教習所に通うんだからやっぱりninjaかなと思いつつCBR250Rにもやっぱり興味がある。
教習所が近づいていよいよだと思うが、何か静かだ。教習している様子がまったくない。休みかなと思ったが、前見たときは土曜日に教習はやっていたはずだし、教習所自体がもう止めてしまったような感じだ。カワサキバイクのショールームだったはずの場所にも何もない。小さな張り紙を見つけて、読んでみると「閉鎖したよ」とか書いてある。しかし、ホームページみたのに、トップページに何も書いてなかったのに、そう言えばスケジュールが何か古いなあとは思ったけど、それがちょっと不安だったけど、電話しようと思ったけど深夜まで仕事でそんな暇なかったし、徒歩範囲内なんでいってみればいいやと思っていってみたら。ほんまになくなってるの?移転やないの?もう一度ネットで調べてみると、閉鎖のお知らせが引っかかった。しかし、検索キーワードに閉鎖を入れないと、いかにもまだやってます言うようなページばかりが表示されて、そこから閉鎖のお知らせにリンクがないとは。だまされた感じ。ninnjaはかっこいいけど、バイクを買う気が少し失せた。


教習所探し [はじめに]

「一緒に行くぞ」妻に宣言すると驚いていたようだったが、その場で教習所探しは自分の仕事になった。彼女は台湾で取った免許を日本の免許に書き換えているため日本で教習を受けた経験はない。ついでに公道走行の経験もない。
自分が四輪をとった教習所は引越しで少し遠くなっているし、自宅から二人とも職場とは反対側にあるため対象からははずした。とりあえず近い所をネットからいくつかピックアップする。
自宅近くから教習所まで送迎バスで直通できる教習所や、通勤定期範囲内のの駅から送迎バスが出ている教習所をいくつか調べてみたがどこも大差ないように思える。それなら一番近くてバイク専用のカワサキライディングスクールでいいかなと考えた。ここは今の住所に引越したばかりで近所を探索しているときに見つけて、こんな所にバイク専用の教習所があるんや、と思っていた所だ。ゼッケンをつけて練習していた教習生に自分もなるのかと思うと気持ちが高ぶってくる。ただ、少し不安はあったのだが。


バイクについて [はじめに]

暴走族または、おじ(い)さんの集団。これが自分が持っているバイクのイメージだった。テレビでみた「白バイかっこえー」とか思うこともあったがどちらかといえばネガティブなイメージ、基本的には関心がなかったバイク。
少し調べてみると駐輪場の問題はあるものの4輪と比べると気軽に乗れるのは間違いないようだし、50の大台に乗った自分としては自転車よりはバイクのほうが楽に行動範囲を広げられるように思えた。公共の交通機関を使った旅行も好きなのだが、残念ながら効率至上主義になっていく鉄道やバスの旅は昔を知るものとしてはだんだん寂しいものになってきている。それならひとつ、移動手段を増やしてもいいのでは。少なくとも教習所に通って免許を取ることは久しぶりにわくわくする体験になるような気がしてきた。



バイクの種類についてはまったく分からないが、排気量で免許が分かれているのは知っている。とりあえず自分が目指すのは400cc以下の排気量になる普通自動二輪。その範囲内で見た目でぐっと来るバイクを探していると目に留まったのがカワサキのninjaだった。子供からみてかっこいいと思えるスタイル。近所にカワサキの工場もあることだし、いいかな、と思ってネットで調べてみた。もうひとつ気になったのがホンダのCBR250R。普通自動二輪で乗れるninjaには250ccと400ccがあって、どちらかといえば400ccの方が好みの感じだったのだが、ホンダのCBRは400ccのは気に入らなかった。スペックなどはよく分からない。
単気筒、二気筒、マルチなどエンジンの違い。ネイキッド、アメリカンなどスタイルの違い。いずれもほぼ初めてその意味を知るような言葉ばかり。もし本当に買うならやっぱり見た目で決めるしかない。それも、仮面ライダー1号2号辺りしかない子供の知識で理解できるかっこいいバイクを。


きっかけ [はじめに]

30年ほど前、教習所に通って普通自動車の免許を取得したときには、車の運転自体あまり好きではなかった。あまり熱心に通わず期限ぎりぎりでの免許取得になったし、検定も何度か落ちている。免許を取った時にはそれなりに嬉しくて鳥取辺りまで往復6時間くらいかけて日帰りで出かけたりもしたが、すぐ飽きてしまった。その後、通勤で車を使うようになってからはますます運転することが楽しくなくなっていった。
旅行は好きだったのであちこちでかけていったが、ぼーっと景色を見るのが好きだったこともありで自分で運転することはなかった。



それから幾年、2013年の秋、妻が急にバイクの免許を取り行くと言い出した。どうやら本気らしい。30代後半妻だが今を逃すとバイクに乗る機会は一生ないかも、昔からの夢を叶えたいという。具体的に行動を起こす気満々の彼女に釣られて自分もネットでいろいろ調べてみた。四輪の運転はは面白く思えなかったが二輪は面白いかもと言う気がしてきた。それに今の四輪で自分の手が届く範囲でほしいと思えるものがない。それが二輪の場合には、コレまでまったく興味がなかったのもあってか、新鮮で面白いと思える車種がいくつか出てきた。次の週末、一緒に教習所に行ってみようかと思って、近所に有る教習所情報もネットで調べてみた。


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